カワハギ釣り師の中でエア抜きをやっている方はまだまだ少ないですね。
エア抜きって何?どうやるの?なんでやるの?といった部分を解説してみます。
カワハギのエア抜きとは?なんでやるの?
カワハギのエア抜きとは、その名の通り水圧によって膨れた浮袋から空気を抜いてあげることです。
水深の浅い・深いに関わらず、一定のエアをためた状態で釣れてきます。
よく”肝パンのカワハギが釣れたぞ!”と思って持ち帰り、いざ捌くとそこまで肝が入っていなかった・・・なんてことはありませんか?
それはカワハギの腹内に空気がたまっていたためお腹が膨れて見えるのです。
また上の写真のように、バケツに入れててもお腹を上にして浮いてしまったり、腸が出てしまうことはありませんか?
それもエアが原因なんです。
1つの指針として、水深が20mを超えたらエア抜きをしてあげることをオススメします。
ではカワハギのエアを抜く必要性・メリットについて解説します。
エア抜きの必要性~魚に優しい~
エア抜きの最大の必要性は、魚が元気に復活してくれることです!
リリースする場合でも、水深が深いとどうしても目が出てしまったり、腸が出てきてしまったりしませんか?
実はエアを抜いてバケツにしばらく泳がせておくと、目も腸ももとに戻るんです。
従来リリースサイズでの腸や目が出てしまっているから持ち帰っていた、というケースがあったのではないでしょうか?
これからはエアを抜いて魚を元気にさせてあげることでリリースできるので自然に優しい釣りができます。
筆者の場合、釣行後に写真を撮るためエアを抜いて活かしておくのですが、撮影後はリリースできるまでコンディションは回復してくれます。
上の写真も、40枚以上いますがほとんどの魚がエア抜き後、コンディションが戻り、写真撮影後リリースできています。
エアを抜いた魚がその後元気に自然界で生きているかは、正直わかりません。
しかし、釣りをしているとエア抜きをされた跡のあるカワハギが釣れることもあるので、一定の効果はあると考えられます。
魚に優しいだけじゃない?~意外なメリットも~
いや自分は魚を食べるから、リリースのことなんて知らん、という方にもエア抜きはオススメです。
血抜きが綺麗にいく確率があがるんです。
上述の通りエアを抜くと魚が元気に泳いでくれます。
残酷な話ですが、血抜きは動脈などを切り失血死させることが必要です。
つまり魚にはギリギリまで泳いでてもらう必要があります。
エアがあり腹を上にしてしまうとそれだけ弱るのも早く、血抜きが綺麗にいかない可能性もあります。
せっかくいただく命なら美味しく食べてあげるためにもエア抜きは必要です。
エア抜きとは?どこにどうやればうまくいくの?
そんなメリットしかないエア抜きですが、いざやろうとするとうまくいかないことが多数ですよね。
指す場所がわからない、うまくいった感覚がわからないなど意見が寄せられます。
ここからはどうやってエア抜きをするのか、どんな道具を使えばいいのか解説します。
どこに刺せばいいの?画像でわかるエア抜きのやり方
いったいどこを刺せば綺麗に抜けるのかわからない方も安心してください。
それはズバリ、ここに刺してください!
このように、肛門のやや左に浅く刺してください。
ポイントは”浅く刺す”ことです。
深く刺すと内臓類を傷つけてしまいます。
成功すると”シューー”と空気が抜ける音とともにお腹がしぼむ感覚がわかるかと思います。
それでエア抜きは完了です。
あとはバケツで泳がせてみて、問題なければリリースしてあげてください。
どんな道具を使えばエア抜きができるの?
エア抜きは、特別な道具は必要ありません。
以下のような、やや太めの針があれば抜けます。
オススメはブラックバス用のエア抜きですね。
1つ300円ほどですのであって損はありません。
他には100均で売っている、注射器の先を研いで針のようにして使っている方もいらっしゃいます。
まとめ~エア抜きはカワハギ釣り師に必須のスキル~
まとめですが、エア抜きはカワハギを食べる・食べない関係なく必須のスキルです。
リリースをするにも、美味しくいただくにしても、絶対的に身に着けておく必要があります。
もし十分に釣れたら、エア抜きをしてあげてれば最後にリリースをしてあげることもできますので。
是非身に着けてみてはいかがでしょうか?