カワハギ用の竿は特殊です。調子も様々・価格も様々、選び方に困りますよね。
そんなカワハギ用の竿を元DKOチャンプである筆者が解説します。
はじめに~カワハギ用竿(ロッド)の特徴とは~
まずはカワハギを狙う竿の特徴についてです。
ご存じのとおり、カワハギ用の竿(ロッド)は同じメーカーからでも多岐にわたる価格帯・調子が発売されています。
なぜこうも多岐にわたるのでしょうか?
それはカワハギがエサ取り名人と呼ばれることに関係があります。
カワハギは餌を取るのが上手い、つまり繊細なアタリを感じることができる竿である必要があります。
そのためカワハギ用ロッドには本当に様々な調子の竿がある、これが大きな特徴と言えます。
次からはカワハギ用ロッドの基本的なスペックについて触れていきます。
長さについて
カワハギロッドの長さは、だいたい175センチ前後になります。
カワハギは上述の通り非常に繊細な釣りものです。
そのため長すぎると感度が鈍くなり、逆に短すぎるとキャストなどがしにくいため、どのメーカーも175~180センチを基準に竿を展開しています。
選び方について
選び方の観点は2つ、1つは価格、2つ目が調子です。
どちらにも観点がありますが以下にまとめてみました。
価格について~2,3万円クラスを中心に!~
カワハギ用ロッドは、2,3千円で買えるかなり低価格なロッドから、上は7万円台までとピンキリです。
そんなロッドですが、初心者の方でもオススメな価格帯は2,3万円クラスのミドルクラスです。
シーズンに4,5回はカワハギ行く方であれば、この価格帯のロッドを買っておけば、数年は楽しむことができます。
もちろん、今では1万円台でもよいロッドはあります。
2~3万円台でオススメなのはステファーノSS HH170です。
硬い調子かつカーボントップのため、手感度でバリバリアタリを感じることができます。
カワハギを釣っている、という感覚になることができる1本ですので非常にオススメです。
調子について
もう1つの選び方が調子についてです。
カワハギ用ロッドの大きな特徴は、その調子にあります。
まるで棒のような非常に硬いロッドから、マルイカのゼロテンロッドのような柔らかいロッドまで様々あります。
調子別の竿の選び方とオススメロッドのご紹介
ここからは、どんな調子がどんな釣り方・状況に向いているのか解説していきます。
自分の良くいく釣り場、自分の好きな釣り方など状況に合わせて選んでみてください。
硬めの調子について~感度の良い楽しい釣りができるロッド~
元祖カワハギロッドといえば穂先がやや硬い調子の竿になります。
硬い竿といいつつも、棒のようにガチガチなロッドから、やや曲がりしろのあるロッドまで様々です。
このロッドの特徴は、やはり手感度でしょう。
カワハギの前アタリ・本あたりを区別して釣ることができるため、1匹1匹としっかりと向き合って釣ることができます。
筆者の最も好きとする調子です。
この調子を最も活かせるのが、アタリを素早く伝えてくれるカーボンの穂先です。
最大の特徴は”感度”!釣ってて楽しいロッドです!
向いている | 苦手とする | |
釣り方 | 宙釣り キャスト | 集寄 |
水深 | 10m~50m | ~10m |
状況 | 魚の活性が高く、本命・外道を釣り分ける必要があるとき 小型の魚も多く早い釣りを必要とするとき | 魚の活性が低く違和感を感じると針を離してしまうとき 海の状況が悪くタナをキープするのが難しいとき |
オススメはシマノ ステファーノ攻H177SPです!!
オススメは、筆者のメインロッドになっているステファーノ攻H177SPです。
超高感度で本命・外道のアタリを分けるのはもちろんのこと、カワハギの前アタリ・本アタリが”音”でわかるロッドです。
硬いロッドとは言え、ある程度の柔らかさがあるので大型も釣ることができます。
価格はややお高いですがオススメの1本です。
オーソドックスな調子について~初心者にオススメ~
硬すぎもせず、柔らかすぎもしないオーソドックスな調子は、ベテランアングラーからビギナーさんまで幅広く使われる調子です。
ある程度の柔らかさがあるので錘を置く基本的な釣りや宙の釣り、様々対応できます。
まずは持っておきたい1本ですね。
ただし、ある程度の状況にすべて対応できるものの、特化している釣りがないので、状況に応じたロッドチョイスが求められる時もあります。
特徴は”どんな状況でも対応できる”こと!まずは1本持っておくべきですね。
向いている | 苦手とする | |
釣り方 | 基本的に全般 | 特になし |
水深 | 10m~50m | 特になし |
状況 | 状況がわからないポイントでの最初の釣り 竿を1本しかもっていないようなとき | 硬い竿・柔らかい竿など竿によって釣れ方に差があるとき |
オススメはダイワ メタリアMHH175です!
オススメは、中価格帯でも感度がよく、色々な釣りに対応できるメタリアMHH175です。
中価格帯でオールマイティな調子のため、初めての1本には最適なロッドです。
2ピースなので電車釣行やバイク釣行などにも向いています。
柔らか目の調子について~ゼロテンに優れる~
柔らか目の竿は、錘を置いたゼロテンの釣りを得意とします。
また竿をゆすったまま食わせる釣りもできるため活性の非常に高い魚にも対応できます。
特徴は”目感度”での釣りがよくできること!
向いている | 苦手とする | |
釣り方 | 錘を置いたゼロテン | 深場での宙釣り |
水深 | 10m~30m程度 | 30m以深の深場 |
状況 | 錘を置いたゼロテンの釣り 違和感を感じると餌を話してしまう低活性状態 | 超高活性な状況 潮が早い・重い状況で合わせが利きにくいとき |
オススメはダイワ 極鋭カワハギAIR SFです!
オススメはダイワの極鋭カワハギAIR SFです。
数々のカワハギトーナメントの優勝者が使っている、RT SFの廉価版モデルです。
ちなみに筆者も先代のSFではトーナメントの表彰台に立たせてもらいました(笑)
SF調子をそのままに、価格を抑え発売されています。。
さらにメーカーごとの違いについて知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
代用ロッド
専用ロッドが多いカワハギですが、まず初めてやるのであれば自分の持っている他の釣り用のロッドでもいいのでは?と思われる方も多いかと思います。
結論、専用ロッドのほうが良いです。
既述の通り、繊細なアタリ・操作が求められるカワハギでは専用ロッドの利用をオススメします。
もしないなら船宿さんのレンタルロッドの利用を検討ください。
どうしても、の方であれば、マルイカロッドの硬め・シロギスロッドなどが流用できます。
まとめ
カワハギロッドは様々な調子・価格帯があります。
ご自身の釣り方に合わせて竿を選んでみてください。