カワハギの餌といえばアサリが有名ですよね。
でもなんでアサリなのでしょうか?
今回は餌に絞って、付け方から仕込み方まで徹底解説します。
なぜカワハギの餌はアサリが選ばれるか?
カワハギの餌といえばアサリというのは皆さんよくご存じの話だと思います。
ですがなぜ”アサリ”なのでしょうか?
答えはその形です。
アサリは写真のように、水管・ベロ・ワタ、と3つのパーツに分かれています。
水管→ベロ→ワタの順に柔らかくなり、この順番で針に付けます。
カワハギはワタ→ベロ→水管の順番に食べるため、捕食行動に合っているのです。
つまり1つの餌で3回のチャンスがあることを意味します。
また針に付けるとコンパクトにまとまるため、エサ取り名人のカワハギにはもってこいなのです。
他の餌だとどうなるか
カワハギを狙うなら他にも、アオイソメ・イワイソメ・オキアミ・カニ類などが使われます。
堤防釣りの場合、入手が容易で安価なアオイソメや、他の魚も釣れる可能性のあるオキアミが使われるケースが多いです。
しかしアオイソメやオキアミは、船釣りの場合外道の餌食になりやすいほか、柔らかいため餌持ちが悪く、結局アサリに落ち着いている形です。
餌の付け方は大事!基本はこれだ!
カワハギを釣るにおいて、餌付けはとにかく大事です。
釣れている状況ならともかく、活性の低い状況だと餌の付け方1つで大きく釣果に影響が出ます。
ここでは基本的な付け方を図解しますので、ご自身に合った付け方を実践してください。
大事なアサリのパーツを復習
アサリは3つの部位に分かれており、付け方も決まっています。
既述の通り水管→ベロ→ワタの順につけます。
水管は最も硬く、最初に付けるところ、ベロは硬すぎず柔らかすぎない部位、ワタは最も柔らかく、カワハギが好む部位です。
では付け方の説明に入ります。
STEP1.水管に針を刺す
まずは水管に針を刺します。
写真のように、1回だけ通す形でもいいですが、餌が大きい場合水管に2,3回針を刺すことで余分な部分をなくすことができます。
STEP2.ベロに2回ほど通し刺し
次にベロに針を刺します。
1回だけでなく、ベロは幅が広いので2,3回通し刺しをしてコンパクトにまとめてください。
STEP3.ワタに刺す
最後にワタに針を刺して針先を抜きます。
ワタは柔らかいので1回刺せば十分です。
動画で以下の通り解説もしておりますので是非見ていただけると嬉しいです。
アサリの仕込み方~もらったら塩で締める~
アサリはもらった状態ですと身が柔らかくつけにくい&取られやすいです。
そのため塩で締め余計な水分を出してあげる必要があります。
筆者の場合、少量のアサリに塩が掛かるくらいの緩めの締め方をして、釣れ方により調整を行います。
食塩でも構いませんが、添加剤の入ったアサリ用の塩が発売されています。
締まりすぎず色もいい色になる”バクバクソルト”がオススメです!
アサリはどこで仕入れればいいの?
アサリですが、カワハギ乗合を出している船宿さんなら抜き身の取扱いがあります。
予約時に”アサリは剥き身であるか”を確認し、予約をすれば完璧ですね。
自分でアサリを準備するには?~スーパーで殻つきを買って剥く~
船宿さんで剥き身は提供がありますが、鮮度や粒の大きさにこだわるのであれば、ご自身でスーパーや市場で殻つきを買って剥いていく方法もあります。
また船宿さんによっては、殻付きのアサリと剥き身のアサリ、どちらかを選ぶこともできます。
ここではアサリの剝き方をお伝えします。
まずアサリ剥きとタッパーを用意します。
タッパーは剥いたアサリを入れるものですので大きすぎない密封できるものがいいです。
図の通り、2か所に貝柱がありますのでアサリ剥きで断ち切ります。
また刃を入れるのは丸みがあるほうから入れます。
理由は後述します。
丸みがあるほうを上にして、刃を入れます。
刃先を片側の殻に押し付けると殻が開いてきます。
そのまま貝柱を断ち切るように刃を滑らせます。
このように貝柱が断ち切れ綺麗に殻が開きました。
また丸みを帯びているほうを上にすることで、勢い余って水管を切ってしまうリスクがなくなります。
もう片方の貝柱を切断し、タッパーにアサリの身を落とすことでアサリ剥きが完了です。
釣りの際の保存
意外と気にする人の少ない、釣りをしている際のアサリの保管法です。
1日アサリを外に出しておくと、乾燥してしまいかつ塩で締めているのでカチカチになってしまいます。
なるべく少量ずつアサリは塩で締め、あまりはタッパーに入れクーラーに入れておきましょう。
余った場合
余った場合、塩漬けにして予備餌にすることもできます。
水道水で洗い消毒を行い、塩を大量に振りかけ余計な水分を出します。
その後キッチンペーパーで水分をふき取り、キッチンペーパーに塩を引き、アサリを入れその上に塩でサンドイッチしジプロックなどに入れ冷凍保存します。
まとめ
アサリはカワハギとの接点でもあり大事に扱いましょう。
この扱いの差で釣果が変わるといっても過言ではありません!